2008/9/21「vol.2@TAKAMATSU」〜Good morning 深呼吸!〜

台風の目をくぐり抜けるかのごとく、無事に高松で開催!今回のテーマである<呼吸>は、無意識でもしているし、意識してもできるもの。そして、誰もが当たり前のようにしているもの。簡単なようで難しく、難しいようで簡単。なのでテーマにすると、どう絞り込んでいくか…がナビゲーター達の最大の難関でした。

参加者の方々が何を気づき、何を感じ、そしてセッションが終わったあとに、必ずやってくる変化を楽しんでほしい!そういう想いから<生きていくためにする呼吸を感じよう>が私たちの導いていく先となりました。

まずは伝生のきっかけである、みやのゆきこが皆様にご挨拶。どういう想いが、このセッションになったのか、そして何を伝えていきたいのか…などの説明をかね、高松の地で、伝生セッションがスタートしました。

続いてはマッキーによる簡単な解剖。あまり深い内容にしてしまうと、とてつもなく難しくなるので、スライドを含めて、簡単にイメージできるもので伝えました。自分の手を使って、横隔膜や心臓をイメージしたものは、参加者の方々には解りやすかったみたいで、ふむふむとご納得。圧巻は、マッキー自身の横隔膜の動きを映した超音波映像!咳をゴホゴホッとすると、驚くほど横隔膜が動くんです。いやいや人間の身体は神秘的だなあ…

そして今回からナビゲーターとして加わってくれた、佐賀の理学療法士・SOHさん(田中創)の登場です。日々現場でさまざまな呼吸を感じ、患者さんと接しているSOHさんは、身体の痛みが呼吸を含め色々なものの変化を生み出しているところをクローズアップ。実際の患者さんの映像を見ながら、その方になり切って動きや呼吸を体感するなど、楽しいアプローチを展開。
「患者さんは決して特別な存在ではなく、明日、自分が患者さんになることもあり、その関係は表裏一体」とSOHさんが幾度ともなく発した言葉には、何か特別な想いを感じました。
また<呼吸とは身体と心を表すもの>とし、相手の呼吸を感じることで、その人が何を感じ、何を想うのか…それをペアワークで体感。参加者の方、それぞれが何かを感じているのが、こちらにも伝わってきて、心が熱くなりました。

再びマッキーへとバトンタッチ。身体全体をゆっくりリリース(不要な力を抜く)して、五感を起こすマッサージから始まり、簡単なペアワークへ。日常でどれだけ視覚に頼っているのかを感じてもらいました。そして本題として<自分自身の芯を見つめる>こと。ショートフットなど身体の奥を呼び起こし、信じられるものにしておくことで、<相手と合わせることができる>という大きなふたつのテーマとなりました。信じるものができたなら、そのあとは相手の呼吸を感じながらエクササイズへ。
エクササイズ自体は全て簡単なものなので、呼吸をゆっくり感じ、あわせながら行うことにより、自分のペースのみでやっているものとの違いをたくさん感じてもらえたことでしょう。

今回、新しい挑戦をしたのは次に登場のゆっちん。それは物語ワークという形で展開しました。
真っ暗な中、リラックスした状態で、ゆっちんの読む物語の主人公になりきってもらい、さまざまな呼吸を体感してもらうというものです。情景によっては、呼吸が浅くなったり深くなったり、そして早くもなるし、ゆったりにもなる…視覚がまったく無い中、耳で聴こえてくる物語を自分なりに解釈して想像する。マッキーに呼び起こしてもらった五感をフル活用して、自分が発する呼吸がどう変化するのか。自分自身が行っているものだけど、冷静に感じとることで、なぜ呼吸をするのだろう?…と、ある意味、第三者的にもなって感じてもらいたかったのです。
それはセッションの全体テーマでもある、<生きていくためにしている呼吸>への気づきでもあります。
そして物語ワーク後は、色々と感じてきた呼吸に身体を動かすことを、どう合わせていくのか?呼吸と動きのコントロールです。簡単なプレピラティスからオリジナルエクササイズまで行い、自分にとって一番気持ちの良いタイミングと呼吸を体感してもらいました。

前半戦の最後は、なんとダンスでの締めくくりです!マッキー作、ゆっちんアレンジで作ったものは題して“伝生ダンス”。曲は、もちろんケミストリーの「約束の場所」。
実をいうと、前半のセッション中に、このダンスに入ってくる簡単な振り付けのエクササイズを、いくつかやってもらっていたんですよ。なかなか意図が濃いでしょ〜

後半戦は、いよいよ登場の真打・ゆきぷうによるジャイロキネシスです。アシスタントには、たなしんがついて1時間の心地よいセッションが始まりました。
それまでに感じてもらったさまざまな呼吸。今度はジャイロの動きの中、身体全体でさまざまな呼吸を奏で、動いてもらう。それは動きだけに集中するのでもなく、また呼吸だけに集中するのでもなく、ナチュラルに心の欲するままに動き、呼吸をする大切さを感じてもらいました。理屈なんて要らないんです。気持ちよく動きたいから、呼吸をする…それだけのこと。。とってもシンプルですよね。

生きるために呼吸をする。生きていきたいから、呼吸をする。呼吸をするから生きていける!

呼吸をすることによって、人間らしく、そして自分らしく生きていくことに気づき、元気になり、明日への活力へつながっていく。参加者の方々が何か辛くなったり苦しくなったりしたときに、この伝生セッションを少しでも思い出して、また自分自身を取り戻してくれたなら…というナビゲーター全員の願いを込めました。

最後になりますが、このセッションを開催するにあたり、たくさんの方々にお世話になりました。とくにマッキーのご両親には心から感謝し、この場を借りてお礼を述べたいと思います。

 

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